おつきさん、宮沢賢治作品の朗読会
酒田市出身で、宮沢賢治の作品を読み聞かせしているおつきゆきえさんの朗読会が19日、酒田市の平田中央公民館「シアターオズ」で開かれました。
「革トランク」「なめとこ山のくま」など3作品を、詩情たっぷりに読み聞かせするおつきさんに、みな引き込まれるように聞き入っていました。
おつきゆきえさんは、劇団員時代に、朗読を木村功氏に師事。多摩市で絵本と木のおもちゃの店を主宰しながら、年1回、賢治作品の朗読とお茶の会を開いてきました。2000年に本格的におはなしの出前を行う「ほんとうのたべものや」を開設し、全国さまざまな場所で読み聞かせや講演会などを行っています。出身地の酒田をはじめ、鶴岡市でもおなじみのおつきさん。2月には酒田市立鳥海中学校で全学年に別々のメニューで読み聞かせをしたそうです。
おつきさんが賢治の本に出合ったのは、16歳の図書館で、少々かび臭い全集を手にしたときのこと。出だしの2行がすばらしく、「声に出して読みたいなあ」と思い、図書館の隅で小さな声を出して読み上げた時、自分のまわりの空気が一瞬にして森の中の情景に変わり、ひざ下まで水の中に足を入れているような感覚になったそうです。この不思議な体験を通して、賢治ワールドに引き込まれていったのだそうです。
「でも、その感動があまりにも強かったので、今になってもどの作品を読んだのか、思い出せないのです」とおつきさん。それほど衝撃的なできごとだったのでしょう。
どの作品もいとおしい中で、特に大好きな3作品を朗読しました。
「革トランク」は、読みながら自分でも「ぶっ」と噴き出してしまうほど、おもしろみのある作品だそうです。
「私はとても落語的だと思うんですよー」。なるほど、なるほど。そうですね。おかしな人間が、まじめに物事に取り組んでいる姿は、ほんとにおかしいのだ。「ちりとてちん」のおじいちゃん@米倉斉加年の言葉が聞こえてくるようです。
「なめとこ山のくま」は、最後の情景に心を打たれます。読む(聞く)人たちも物語の世界に入り込んで、ひれ伏すような感動があるのだそうです。
「黒ぶどう」は、昔の東北の男の人が書いたとは思えないような、キュートな作品。リズミカルな中にも、登場人物(動物)の性格がよく表れています。
おつきさんは、「『雨ニモマケズ』などに代表されるような朴訥とした生真面目な作品だけが宮沢賢治ではない。私は何年たっても、賢治の作品に飽きることはない。いつも新鮮な発見があります」と話していました。
4月1日午後7時から、鶴岡市西荒屋の知憩軒で「おつきゆきえ 宮沢賢治朗読会」が開かれます。
会費はコーヒー、デザート付きで1500円。茶話会もあります。
問い合わせは知憩軒=電0235(57)2130=へ。
うん、これは行かねば。。。
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