子どもの読書・心と体の成長を願って
子どもの読書を支える会の第4回総会が17日、鶴岡市勤労者会館で開かれ、市内の整形外科医、黒羽根洋司さんが「子どもの読書・心と体の成長を願って」と題した記念講演を行いました。
「子どもの体の成長には良質のカルシウムが必要なように、心の成長には良質の本が必要だ」と持論を展開する黒羽根さん。なぜ読書をするのか、最近の読書離れの傾向、映像メディアの恐ろしさ、大人の役割などについて語りました。
黒羽根さんは、ヒトの脳の前頭前野(ぜんとうぜんや)は理性を司る部分であるが、この部分が破壊されると、まるで性格が変わるという事例を紹介しながら、現代の世の中で、この前頭前野を破壊しているのは、映像メディアであると主張。無意味なテレビ番組やリセットですべてが元通りになるというゲームが、子どもの前頭前野を破壊しているとしています。これが子どもたちにおきている「奇病」。しかも、それを与えているのは大人であると。
流動食である映像文化に対して、活字文化は固形食であると話す黒羽根さん。脳に活字という酸素を送り込もうといいます。政府も活字文化推進法の制定に向けて取り組んでおり、民間では財団法人「文字・活字文化推進機構」(代表=福原義春・資生堂名誉会長)の設立などの動きを紹介。市民が誇りと思うアメリカのサンチアゴやニューヨークの公立図書館を機会があれば訪れたい、と話していました。
講演の締めとして、読書にまつわる名言などを紹介したあと、「歩かないと歩けなくなる、読まないと馬鹿になる」と黒羽根語録を紹介。「鶴岡市を日本一の読書立国にしよう」と呼びかけていました。
記念講演、総会と合わせて開催された本の原画展では、鶴岡市出身の中村冨子さんの絵本「ふうせんがとんだ あのやまこえて」の原画が飾られ、細かい石のモザイクアートの世界を楽しませてくれました。
高橋加寿男さんの緻密で繊細なモザイクアートが、中村さんの描くやわらかなお話の世界にマッチ。訪れた人もくいいるように作品をながめていました。
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